パートさんの力
1月28日から数日を除いて、3月の終わりまで、
出張が続くが、疲れはしない。
そもそも、そのようなことは考えない。
ストレスをためないで、心のバランスをいかに取るか。
避けられないことには悩まない。やるしかないのである。
逃げられると思った途端、ストレスが始まる。
しかし、肉体の管理だけはしないといけない。
(今は腱症炎で、キーボードを、打つと痛い。。。
右肩から体の右全体がおかしくなってきた。
誰か治療法をご存知ありませんか?)
さて、私は日本の生命保険会社にいたことがある。
若くして働く女性の能力の凄さを見て来た。
当時は「ニッセイのおばちゃん」という広告があった。
それは日本生命が、おばちゃんの力で世界一の保険会社になった。
そのことを讃嘆する社内の幹部の認識から出た言葉であった。
彼女たちは男たちより、
間違いなく、仕事に忠実であり、
持続力、忍耐力に優れている。
目的完遂能力も高い。
誠心誠意尽くす能力もある。
これは子育ての母性本能と思える。
「母は強し」 女性を敵に回してはいけない。
仕事の多くを女性パートさんに頼るスーパー業界も、
その女性の能力を開発、使い切ることこそが勝利の道である。
1年間に数十団体のスーパー業界の研修を扱っているが、
3社のみが、パートさんを連れて研修に来られる。
いずれもたいへん業績の良い会社ばかりである。
彼女たちの発表会は、感動の連続で、店長、部課長も真っ青だ。
現場で得た彼女らの認識は、
本社の人の認識より、的を得ていることが多い。
そう言えば、サム・ウォルトンは、店舗視察をする時に、
店長に会わず、現場でパートさんの話だけを聞いて、
さっさと帰って行き、会えなかった店長があわてたという話はたくさんある。
かつてカリフォルニアの農業実習で来た人を、
アメリカの経営者は、名前で呼ばないで、番号で呼んだ。
その悔しさを生かすため、彼らは経営者になった時に、
メキシコ人の労働者を名前で呼んでいる。
メキシコ人労働者のうれしそうな顔が忘れられないと、
日系経営者は語っていた。
パートさんも同じである。
彼女たちの能力を引き出したければ、
まず名前で呼ぶことから始めなければいけない。
(もちろん、可能ならお客さんも名前で呼ぶ。
セーウェイなどもFRPでレジに出て来た名前を見て、
“お客様ありがとう”とは言わず、
“Mr.ASANO, Thank You”と言う。)
名前を呼ぶことは、彼女たちに対する関心を示すことであり、
それは愛情の表現のひとつである。
女性は愛されないと力が出ない。
逆に不公平、不謹慎な愛情表現は一瞬して彼女たちは見破る。
恐ろしい。
これも女性の持つ天性の能力である。
これが男性マネジャーの苦闘する原因でもある。
この話をすると、ページが尽きない。
ヤメルことにする。
店長、部課長、新人研修も良いが、
今後はパートさんの研修企画が必要と思える。
たった3泊でも、効果は計りしれない。
米国研修で喜びを素直に感性化した彼女たちは、
帰国後、パワーアップした爆発的能力で、
競合他社との差別化に間違いなく成功する。
人間力のアップこそ次の戦いに必須。
そんなことに貢献出来れば私は幸せだ。
2月13日
浅野秀二