緊急! Swine Influenza (豚インフルエンザ)
H1N1のA型インフルエンザウイルス(豚インフルエンザ)が、
メキシコで150人近くの死者を出し、
“パンデミック(疫病の世界大流行)”の不安が世界中を震撼させている。
もともと富裕格差が大きいメキシコの市内では、
子供が路上で物乞いをしながら、
地面に落ちた食べ物をそのまま拾って食べている光景が、
当たり前に見られる。
衛生面での対策は不十分であり、
ましてこの時期は、日中は日差しが強く、
気温が30度を超えることもしばしばある。
このウイルスでなくとも、
何らかの流行性の疫病が拡大する可能性大の状況である。
実際のところ患者は、
メキシコを含む世界11カ国(ブラジル、コロンビア、アメリカ、カナダ、イギリス、スペイン、etc)で、
発症が見られているが、多くの死者を出しているのは、
現在メキシコのみである。
米国で感染者が45人ほどでているが、
そのほとんどが回復に向かっている。
CDC(米国疫病予防管理センター)の報告では、
きちんとした衛生管理の下で、
バランスのとれた食事を取り、
自然治癒した患者の症例が比較的多くいる、と発表されている。
しかし、そんな発表よりも、
人々を不安にさせる噂や情報がインターネットなどで拡大しつつあり、
中には根拠のない噂で、さらに人々の不安を煽る現象もあちらこちらで起きている。
専門家の中には、
“一般的なインフルエンザでも世界で、
毎年40万以上にも上る多数の死者が出ているのに、
報道の中でその数に具体的に触れて対比しているケースは少ない”
との意見も出ている。
しかし先ほど、米国で、メキシコへの渡航を予定するものは検討と、
細心の警戒をするようにとの注意が出された。
この事態が、低迷する世界経済に与える影響は深刻である。
一刻も早い正確な対応と対策を願うばかりである。
2009年4月28日
JAC緊急報告