NYC(New York City)風景
二男である私に対する、父からのメッセージは
子供のころから明確だった。
「好きに生きろ、心の命ずるまま生きよ」だった。
会社を辞めてアメリカに行く時も一言、
「それがお前のやりたいことか?
そうであるなら、お父さんは反対をしない。」
この親父、本当に俺を心配しているのか?
その時は寂しい気もした。
それがアメリカ版“寅さん”誕生、
風来坊人生のスタートとなる。
今回、またニューヨークに来た。
視察したのは、ウェグマンズ、
フェアウェイ・マーケット、
スチューレオナード、
ホールフーズ、アルディ、ディーン&デルーカ、ゼイバーズなど、定番である。
今回はその合間を縫ってイースト・ヴィレッジのラーメン屋、
福岡の一風堂にいった。
ラーメン屋とは思えない入り口、
アップ・ビートの音楽、時々、日本調の音楽も流れている。
とてもラーメン屋の雰囲気ではない。
まずセンスがいい。
芸術的な高級感溢れる日本食レストランと変わらない。
メニューによって陶器の丼の色も形も変わっている。
女の子が一人で入りやすい雰囲気をつくっている。
一日1500名は来店すると聞いていたが、
実際は平均800名から1000名くらい。
客単価、$14.50以上。
一風堂以前のラーメン屋はせいぜい、
客単価$8以下であった。
この店がアメリカのラーメン屋を変えた。
ラーメン屋から新たなる日本食レストラン・文化の誕生である。
この店がアメリカの日本食にリノベーションを起こした。
新しいマーケティングに成功したのである。
おまけに吉野家の写真も。
夜は『マンマ・ミーア!』(Mamma Mia!)という
ミュージカルをみた。
ABBAのヒット曲22曲にて構成されている。
いわゆるジュークボックス・ミュージカルの代表作であり、
世界各地で4500万人が見た、
世界で一番ヒットしたミュージカルだ。
ギリシャの小島での物語。
結婚式を控え、自分の父親は誰なのかを
発見しようとした娘が、
母親の当時の日記を見つけ、
関係があった男性3名を結婚式に招待し、
そこから父親探しをする。
母親の放蕩な青春物語だが、
3名の男性が真面目に彼女を愛していたことがわかり、
娘は救われる。
涙、笑い、友情とユーモアの物語だ。
歌が良い。踊りが楽しい。飽きない。
私の推薦する、ニューヨークで一番お勧めのミュージカルだ。
言葉が解らなくても楽しめる。
今日のインターネットの情報では
ミュージカル・ライオンキングの
観客動員数が380万人になった。
これでMamma Miaの4500万人動員の凄さがわかる。
5番街を歩いていると、
53ストリートで工事中の巨大なユニクロの新店舗を見た。
今年の秋オープン予定のニューヨーク2号店は、世界最大規模となる。
この他に、ニューヨーク3号店も、
32ストリートのメイシーズ本店から1ブロックのところに開店予定だ。
すでに開店しているソーホーのユニクロは大成功している。
ニューヨークのユニクロは、
比較的高級なイメージで売り出している。
柳井さんの発想のすごさは、日本人のスケールを越えている。
私にとってセントラル・パーク散策は、
ニューヨークでの必須事項。
今回も可愛い子ちゃんを探しに行くことにする。
いるいる、たくさんの可愛い子ちゃんを発見する。
ニューヨークは詩情に溢れた最高の街だ。
浅野秀二
6月27日