「実践躬行」<じっせんきゅうこう>
「口に出したことを自ら成し遂げること」。
今年は何度もこの言葉を使った。
何よりも、今年1年の標語が、“Practice comes first!”
ピーター・ドラッカー先生の言葉。
その日本語意訳を「実践躬行・実行第一」とした。
思い出すまでもなく、今年は「実践躬行」が求められて、
「実践躬行」できない年だった。
まずは政治と政府・行政。
菅直人内閣そのものが「実践躬行」できなかった。
日本の経済界も「実践躬行」できなかった。
政治と経済界、両者の協働も成らず、円高は進み株価は下がり続けた。
小売商業・サービス業も、実践躬行できないことが多かった。
百貨店も、総合スーパーも、コンビニもホームセンターも、
ドラッグストアもスーパーマーケットも、ファストフードもファミリーレストランも、
様々なサービス業も、ほんの一部を除いて、実践躬行できなかった。
だから来年のためにも、今年の総決算の12月には、実践躬行したい。
前成城石井社長の大久保恒夫さん。
現在、セブン&アイ・ホールディングス顧問。
先日のコーネル・ジャパンの講義で強調してくれた。
「マネジメント・レベルを上げよ」。
トップマネジメントや本部が考えたことが、実行できる。行動できる。
英語で“execution”。
それが小売りサービス業にとって、一番大事だという。
12月商戦は、もうこれに尽きる。
「実行の水準をあげる」
「行動のレベルを引き上げる」
「実践躬行する」
やることはほぼ決まっている。
それを、やるかやらないかだ。
やれるかやれないかだ。
どれだけ手を抜かずにやり遂げられるかだ。
今年の12月は特に、実践躬行あるのみ。