店はいつも客のためにある。
店は客のためにあり、
店員とともに栄え、
店主とともに滅びる。〈倉本長治〉
この三行の言葉には、
すべてに「店」の文字が使われる。
それだけ「店」は抜きがたい存在である。
商人はずっと店をつくってきた。
店をつくるのが商人の仕事だった。
店をより良くするのが商人の役目だった。
そして商人は店を変えてきた。
店を変えるのが仕事だったし、
店をより良く変えるのが役目だった。
21世紀に入ってから15年。
その店のつくり方がさらに変わってきた。
レイアウトの引き方も変化を遂げた。
しかし良い店はいつもカスタマーを向いている。
良い店はずっとアソシエーツをいたわっている。
良い店はこれからもリーダーの能力を最大化させる。
アウトスタンディングなポジショニング。
とんがりとこだわり。
店づくりはフォーマット戦略の基盤である。
しかしだからこそ、そこに、
アウトスタンディングな成果が要求される。
こだわり店舗にはとんがり収益性が必須となる。
店はカスタマーを歓喜させ、
アソシエーツを成長させ、
リーダーたちを躍動させる。
店はいつも客のためにあり、
店員とともに栄える。
そして店主とともに滅びる。
〈結城義晴〉