花仕事と米仕事を両立させよ!
「文化のために経営を合理化せよ」
倉本長治「商売十訓」の第九訓。
つまりは文化性と経済性を両立させよ。
ピーター・ドラッカーは言う。
「過去を捨てなければ、
明日をつくることは出来ない」
「集中するための原則は、
生産的でなくなった過去のものを
捨てることである」
経営の合理化とは、
非生産的な昨日を捨て、
生産的な過去を残すことだ。
そして生産的な明日を目指す。
それが未来の企業文化をつくる。
組織風土を刷新する。
まず花仕事を、
それから米仕事を。
デザイナー水戸岡鋭治は主張する。
文化性のための仕事が花仕事、
経済性のための仕事が米仕事。
どちらも必要だが「まずは花仕事だ」と。
しかし今、Inbound Businessにおいても、
花仕事が優先されねばならないが、
米仕事は後回しでよいわけではない。
2020年の後の観光立国日本が、
世界中から憧れられる存在となるためには、
花仕事と米仕事は両立されねばならない。
それはすなわち、
「文化のために経営を合理化せよ」である。
明日のために無用の昨日を捨てることである。
そして文化性と経済合理性は両立する。
花仕事と米仕事は同時に成し遂げうる。
それができることを世界中に見せつけたい。
〈結城義晴〉