大きな町には小さな店を。
大きな町には小さな店を、
小さな町には大きな店を。
フランスの学者ルネ・ユーリックの原理。
大きな町にはセブン-イレブン。
小さな町にはウォルマート。
イオンの岡田卓也は言い換えた。
アメリカも日本も中国も、
世界中が都市集中化現象をきたす。
人々が都心を目掛けて集まり、生きる。
必然的にそこには、
小型小売店舗が開発され、
Small Store Ageがやってくる。
日本におけるその主役は、
長らくコンビニエンスストアだった。
圧倒的なコンビニ型消費が生まれた。
しかし、このところ、
コンビニの成長にブレーキがかかってきた。
業態飽和なのか、eコマースの影響か。
ユーリックは、こうも言う。
「まず25%の顧客を獲得せよ。
つぎに40%の顧客をつかめ」
25%の顧客によって信頼が生まれ、
40%の支持によって経営は安定する。
小売店舗競争は本来、寡占を競うものだ。
1967年は「大きいことはいいことだ」。
それが2017年の現在はThink Small。
小さく考え、小さく実行せよ。
世界最大のウォルマートは、
創業者の「Think Small」から始まった。
サム・ウォルトンは小さな競争を重視した。
それが小売業の本質だからである。
ゆえに大きな町には小さな店を。
小さな町には大きな店を。
〈結城義晴〉