「和をもって貴しと為す」
売り手良し、
買い手良し、
世間良し。
近江商人の「三方良し」。
あなた良し、
わたし良し、
天も良し。
美容院経営・松薗芳子さんの「三方良し」。
これは聖徳太子に由来すると思う。
「和をもって貴しと為す」
だから日本古来の、
きわめて日本的な考え方なのだ。
商売はいつの時代にも、
どんなところでも、
どんな業(なりわい)でも、
三方良しでなければならない。
メーカー怒る。
ベンダー泣く。
チェーンストア笑う。
これは断じて許されない。
製造業儲かる。
卸売業潤う。
小売業伸びる。
製配販すべてWin-Winでなければならない。
しかし、実は、これでも足りない。
なによりも、顧客が満足する。
顧客が創造される。
非顧客も参集する。
ラストワンマイルは、
その最終工程に、
すべての努力が凝縮される。
だから「和をもって貴しと為す」なのである。
売り手良し、
買い手良し、
世間良し。
「三方良し」。
それによって今日が生きる。
明日が生まれる。
未来が拓ける。
永遠が見える。
〈結城義晴〉