アナログとデジタルを融合させよ。
指折り数える。
それが、
「デジタル」の語源だ。
ラテン語の“digitus”。
ここから派生した英語の“digital”。
どちらにも「指」の意味がある。
デジタルは、
その指で数える「整数」のことだ。
現象を数値化して記録したものだ。
だからデジタルは劣化しにくい。
複製にも、伝送にも適している。
再現性が高い。
一方のアナログは人間的な「知覚」だ。
情報量が多い。
表現も豊かだ。
が、再現性が乏しい。
コピーしにくい。
劣化しやすい。
時計はもともとアナログだった。
温度計もアナログだった。
それがデジタルとなった。
不思議なようだが算盤はデジタルだ。
駒の種類が多い将棋はアナログだが、
黒石白石の囲碁はデジタルだ。
小売りの仕事はアナログだ。
サービスの業務もアナログだ。
近代化はそれをデジタルに変えた。
アナログは次々にデジタルとなった。
そしてデジタルが世の中を高速化させた。
デジタルが世界を爆発的に膨張させた。
アナログのデジタル化はこれからも加速する。
だから逆にデジタルのアナログ化が必須となる。
かくてアナログとデジタルの融合が進む。
それがDXの本質だ。
それがポスト・コロナの仕事の態度だ。
ポスト・モダンの商売の在り方だ。
〈結城義晴〉