商売は値段をつけることだ。
突き詰めると、
商売とは、
値段をつけることだ。
商品を仕入れる。
あるいは調達する。
さもなくば自分でつくる。
そして経費を見積もり、
ギリギリの利益を見込んで、
売価をつける。
お客は喜ぶか。
買ってくれるか。
売れ残るか、利益は出るか。
そのリスクを背負って、
値段をつける。
ここに商売の醍醐味がある。
しかしウールワースは、
ダラーゼネラルとDAISOは、
はじめから値段が決まっていた。
その値段に商品を合わせる。
原価と経費を見定め、
お客が大いに喜ぶ品質にする。
値段を下げることはない。
売価を上げることもない。
このチョッキリ価格で、この商品。
それだけに勝負をかける。
やがて本当の価値にのみ、
組織は目を向けるようになる。
1ドルで提供できる価値。
100円で生み出せるご利益(りやく)。
その最大化だけを考えるようになる。
これが真の商売である。
マーチャンダイジングの本質である。
そしてこれが真の顧客主義である。
〈結城義晴〉