正規軍とゲリラ
正規軍は勝たなければ負けである。
ゲリラは負けなければ勝ちになる。
ベトナム戦争ではアメリカが正規軍で、
ベトコンがゲリラだった。
圧倒的な物量・情報量の米軍に対して、
地の利を活かして奇襲攻撃をかけたベトコン。
1964年に米ソの代理戦争として始まって、
1975年にサイゴン陥落で終結した。
今、ロシアは正規軍で、
ウクライナがゲリラである。
正規軍は勝たなければ負けである。
ゲリラは負けなければ勝ちになる。
大きな企業が正規軍で、
小さな企業がゲリラだ。
あるいは上場企業が正規軍で、
ファミリービジネスがゲリラか。
ただし「東大阪の陣」では様相は異なる。
ライフコーポレーションが正規軍である。
万代が根強いゲリラだったが、そこにまた、
オーケーという関東の強いゲリラが割り込んできた。
今やゲリラたちは研鑽を重ねて、
非上場の正規軍に生まれ変わろうとしている。
この地の万代、関東のオーケー、
そして全国に飛び火するロピア。
ゲリラの魂をもった正規軍が今、強い。
業界の常識をぶち壊すゲリラ、
コンプライアンスを身に着けたゲリラ。
それを顧客は渇望する。
正規軍は勝たなければ負けである。
ゲリラは負けなければ勝ちになる。
このセオリーは常に変わらない。
だがゲリラ魂をもった正規軍が何より強い。
〈結城義晴〉