商人舎12月号特集「オーケー上陸!! 東大阪の陣」全部紹介しよう。
月刊商人舎12月号、本日発刊。
特集は、
オーケー上陸!!「東大阪の陣」
ライフ・万代との濃密な巴戦を描く
[Cover Message](表紙の言葉)
ロピアが「飛来」だったならば、オーケーは「上陸」だ。ロピアは2020年9月、何の前触れもなく、大阪・寝屋川に飛来した。そして尼崎、鶴見と立て続けに3店を出店した。オーケーは2021年、関西スーパーマーケットに対して株式公開買い付けを仕掛けた。紆余曲折を経て、それは成就しなかった。この経緯の後での直接出店である。「行くぞ、行くぞ」と声を上げたうえでの上陸である。それだけに関西のスーパーマーケット企業群、製造業・卸売業、関連産業の注目度は高いし、地ならしを済ませたうえでの上陸である。商売の本場、大阪、関西。果たしてオーケー高井田店はどれだけのインパクトをもってマーケットから受け入れられたのか。そして関西市場の将来はどう変わるのか。第1号店の直接競合はライフ高井田店と万代森河内店。ライフコーポレーションも万代も、この東大阪市にすでにドミナントを築いている。三者による巴戦の実態を明らかにしつつ、競争の本質をえぐり出す。
オーケー二宮涼太郎社長の激白。
「関西市場はEDLPが浸透していない。
そこに商機がある」
そして必見の[写真構成]
オーケー高井田店のすべて
くまなく撮影した珠玉の写真を披露する。
対抗するライフ高井田店。
10月8日にリニューアルして迎え撃った。
この店でもインタビュー取材をして、
オーケーへの基本対策を語ってもらった。
さらに万代渋川店。
オーケーとは直接競合しないけれど、
万代の象徴として最新モデルに改装。
芝純常務取締役に言わせれば、
「会心の改装」
そして結城義晴が、
「特集のまえがき」と「あとがき」を書いて、
オーケーの「強さ」の本質を解説し、
この競争の行方を占う。
インタビューと取材をし、
さらに分析をして特集とした。
自分で言うのも恐縮だが、
必読の特集です。
そして[Message of December]
正規軍とゲリラ
正規軍は勝たなければ負けである。
ゲリラは負けなければ勝ちになる。
ベトナム戦争ではアメリカが正規軍で、
ベトコンがゲリラだった。
圧倒的な物量・情報量の米軍に対して、
地の利を活かして奇襲攻撃をかけたベトコン。
1964年に米ソの代理戦争として始まって、
1975年にサイゴン陥落で終結した。
今、ロシアは正規軍で、
ウクライナがゲリラである。
正規軍は勝たなければ負けである。
ゲリラは負けなければ勝ちになる。
大きな企業が正規軍で、
小さな企業がゲリラだ。
あるいは上場企業が正規軍で、
ファミリービジネスがゲリラか。
ただし「東大阪の陣」では様相は異なる。
ライフコーポレーションが正規軍である。
万代が根強いゲリラだったが、そこにまた、
オーケーという関東の強いゲリラが割り込んできた。
今やゲリラたちは研鑽を重ねて、
非上場の正規軍に生まれ変わろうとしている。
この地の万代、関東のオーケー、
そして全国に飛び火するロピア。
ゲリラの魂をもった正規軍が今、強い。
業界の常識をぶち壊すゲリラ、
コンプライアンスを身に着けたゲリラ。
それを顧客は渇望する。
正規軍は勝たなければ負けである。
ゲリラは負けなければ勝ちになる。
このセオリーは常に変わらない。
だがゲリラ魂をもった正規軍が何より強い。
〈結城義晴〉
特集のほかには、
[特別技術研究]
関東ロピア最新店の「主菜2品・副菜2品」作戦
ロピア上尾ビバホーム店とロピア黒川店のケーススタディ
さらに11月号の続編。
[特別企画]
続・チェーンストア半期の通信簿
3月期決算企業の中間成績に「S・A・B・C・D」をつける。
そして連載[定義集]”Definitions”は、
第42回「EDLP」
最後に編集後記を紹介しよう。
満を持して「東大阪の陣」。オーケーは関西スーパーを獲り逃したあと、万代の本拠地に出てきた。それを待ち受ける万代、そしてドミナントを築くライフ。役者は揃った。しかし胸躍る気分はない。競争の行く末が見えているからだろう。これからのコンペティションはいつもこんな具合になる。当たり前になる。競争によって、変わることができる者が進化を遂げる。それは確かだ。(義)
新店が話題になるスーパーマーケット。開店が楽しみなスーパーマーケット。どれだけあるだろうか。店内の空間、立ち寄りたくなるコーナー、手に取ってみたくなる商品。リアル店舗が提供する価値はそこにある。スーパーマーケットに限らない。(恭)
いつもの馴染みの店は安心感はあれど、買物していてもつまらない。かと言って、足を延ばす時間もない。東大阪のような、いい店がたくさんあるスーパーマーケット激戦区に住んでいる人たちが羨ましい!(綾)
街路樹が紅葉していて秋かと思う天気なのに、もう師走。今年は温暖化が一気に進んだ気がする。個人レベルのエコ対策ではどうにもならないところまできている。(磯)
東大阪に行って狂騒に当てられたか、新型インフルエンザに罹った。高熱と咳込みで苦しんだ。それが12月号の進行を遅滞させた。ごめんなさい。今年1年のご愛読を感謝しつつ、良いお年を!(亀)
2024年最後の月刊商人舎。
堪能してください。
そしてよく考えてください。
最後の最後に結城義晴の言葉。
「『見えざる手』は、
顧客に対して鈍感な者を、
容赦なく退場させていくのである」
〈結城義晴〉
2 件のコメント
私は、OKさんの強さは、ダイソーさん等の100円ショップと共通していると思っています。値札を見なくて、ただ欲しいもの買いたいものだけを買えばいい、という所です。実はすごくエンタメ性の高い売場だと思っています。
吉本さん、素晴らしい着眼点ですね。
ウォルマートも同じですし、
そのウォルマートはベンフランクリンの加盟店から始まりました。
つまりダイソーと同じバラエティストア出身です。
ウォルマートに倣ったオーケーが、
ダイソーに似ているというのは、
そのことに由来しています。
エブリデーロープライスは、
1年間売価を変えない戦略です。
だからワンコインストアは、
究極のエブリデーロープライスなのです。