第9回OICグループNY研修最終日の「人生相談」
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OICグループの海外研修。
第1回は2015年1月7日。
最初はロピアNY研修と称した。
1月と2月で180人。
それから2021年と2022年は、
新型コロナウイルスの感染拡大で中止した。
2023年から再開。
サンフランシスコに変更した。
そして昨2024年からまた、
ニューヨーク研修に戻した。
今回で9回目。
延べ1620人。
この間、ロピアは飛躍的な成長を遂げ、
OICグループと名称を変えた。
ずっと同じコンセプトと一貫した哲学で、
アメリカのチェーンストアをモデルにして、
ロピアの戦略を徹底的に教える。
その第9回目のOICグループNY研修も、
いよいよ最終日。
6時50分に会議室に集合して
いつものロピアの経営理念と7大用語。
昨日までのチェーンストアの復習をしながら、
それらの企業とロピアの共通点を分析する。
そして商品問題。
コモディティ化現象とプライベートブランド。
ウォルマートのグレイトバリューと、
ナショナルブランドのオレオを食べ比べする。
業種・業態、フォーマット。
ロピアはこのセオリー通りに蛻変をしてきた。
そのカギを握る考え方が、
ポジショニングである。
ロピアはポジショニング戦略の企業なのだ。
講義が終わると最後の視察へ。
マンハッタンを駆け巡る。
ウェグマンズ。
マンハッタン初進出。
アスタープレイス店。
ワナメーカー百貨店の跡の建物に出店。
1階は即食とチェックスタンド。
郊外型の1フロア店舗のフードサービス部門が揃う。
その1階を突き抜けて、
店舗中央のエスカレーターで、
地下1階の内食ゾーンへ。
ウェグマンズ第一の各部門が現れる。
プロデュース・デパートメント。
エイドリアンさんは日本の魚文化にほれ込んでいる。
「さかなや」に対する熱い思いを聞く。
エイドリアンさんを囲んで写真。
南下して9.11メモリアルパークへ。
今日は氷点下。
晴天で景色は澄んでいるけれど、
ひどく凍えている。
再び視察。
カプチーノとプチケーキ。
冷えた体に染み渡った。
店舗中央のホール。
ワインとチーズを楽しめる。
壁面にチーズショップ。
「市場であり、食堂であり、学校」
それがイタリア料理の店イータリーだ。
未来のコンセプトを体現している。
ハドソンヤードへ。
ホールフーズマーケット。
エスカレエーターで2階に上がる。
迷路のようなレイアウトだが、
鮮魚と精肉は長い対面売場。
一番奥に青果部門。
ホールフーズの命ともいえる商品群。
豊富な品揃えのチーズショップ。
私はセルフデリのスープと、
ウェグマンズで買い込んだ握り寿司でランチ。
この後最後の散策。
一気にアッパーウエストに北上して、
ブロードウェイ沿いのゼイバース。
たった1店舗ながら固定ファンに支えられて
マンハッタンで存在感を示す。
2階のキッチン用品売場につながる階段スペースには、
プライベートブランドのグッズが陳列されている。
ゼイバースのロゴ入りグッズのなかでは、
コーヒーカップが人気。
私はお目当てのコーヒーをゲット。
オリジナルブランド、
ブルーマウンテン、
コロンビアの3種類を購入。
買物をしてもうれしいと思わせる店だ。
右側の入口から入るとニューヨーク・デリ、
左側から入るとミート。
ユニークないい店だ。
フェアウェイマーケット。
マンハッタン型小型スーパーマーケットのキング。
「他にはないスーパーマーケット」。
フェアウェイマーケットから歩いて3分。
最後はトレーダー・ジョー。
地下1階導入部は青果売場。
ミート、デアリー、そしてレジで構成される。
売場中央に地下2階へ誘導するエスカレーター。
トレーダー・ジョーのPBは9割を超える。
グロサリーに関してほぼ100%。
冷凍食品のPBは安くてうまい。
冷凍食品は最終コーナーに配置される。
地下1階の入口近くまでレジの行列。
スタッフがラインの最後で旗を掲げて示す。
レジは30台ほどあって、順番に割り振る銀行方式。
だから、会計は意外に早い。
マンハッタン第一の繁盛店。
午後3時なのに長い行列。
それでも顧客はやってくる。
トレーダー・ジョーにしかない商品ばかりだからである。
これもロピアが目指す目標だ。
ホテルに戻る。
タイムズスクエア。
イータリーの経営。
イータリーの素材を使ったレストラン。
乾杯。
実にうまいイタリア料理だった。
ニューヨークに来たら試してください。
タクシーでホテルに帰ると、
ロピアが用意したコミュニケーションルーム。
すべての研修会でスイートルームを借りる。
そこで試食をしつつ、議論をする。
団員から次々に質問が寄せられる。
それに応えていく。
浅野秀二先生と富澤由紀子さん。
富澤さんはもう専属ガイド。
ほとんどが人生相談。
富澤もずっと付き合ってくれた。
心から感謝。
私も西友の創業者・上野光平さんや、
杉山昭次郎先生、そして荒井伸也さんに、
さまざまな相談をした。
みんな、丁寧に応えてくれた。
今、私がそれをしている。
知識商人を育てることが、
私の人生の目的である。
(つづきます)
〈結城義晴〉
2 件のコメント
ロピア社員の方々は、これまでの進んできた道が間違っていなかったことの確信と、これからどう進むべきかの未来のテーマを感じ取られたのではないでしょうか。少し羨ましいです。
吉本さん、ありがとうございます。
人生、迷うことばかりです。
私は岡本太郎さんの言葉を引用して、
「岐路に立ったら難しい道を選べ」と教えました。
私自身がそうしてきました。