「OICグループビジョン2025」の「勇気と忍耐と英知」

朝から横浜パシフィコへ。
ロピアを中核とするOICグループの、
チーフ以上の幹部が全員参集する。
千数百人。
毎年恒例のOICグループ方針発表会。
2月末に経理を締めて、
1週間以内に新しい期の方針を発表する。
はじめに髙木勇輔代表取締役社長。
1時間のプレゼンテーション。
重要なことを淡々と、
実にわかりやすく語る。
髙木勇輔の「才能」が、
この語りにあふれている。
それがOICグループを一つにする。
スピーチのあとは、
会場からの質問に答えた。
「髙木代表にとって、
『愛』とはなんですか?」
最後はこの質問。
髙木さんは正直に、
思いを語る。
ロピアやOICの社員たちは、
こんなやり取りに象徴される、
トップとの絆で結ばれている。
次に浜野仁志取締役経営企画部長。
2024年業績報告と2025年の予算発表。
堂々としていた。
もちろんいい成績だ。
OICグループは食の製造小売業を標榜する。
さまざまな企業がグループに加わった。
グループ企業は2月末で35社。
そのグループ企業の紹介や、
全国の営業本部や台湾事業のホットな話題。
ランチを挟んで、
グループインしたトップ座談会。
さらにビジネスアイデアコンテスト、
2024年度MVP発表など、
盛りだくさんのプログラムが、
映像を駆使したプレゼンテーションで展開される。
私は午後4時から、
「研修講演」と題して、
2月のニューヨーク研修の報告講演。
30分の短い時間だが、
私は激励講演と考えている。
ロピアの急速な成長を支えるのは、
多くの中途採用者やスカウト組だ。
プロパー社員と彼らが融合して、
多様性の強みを発揮する。
だからはじめに、
商人の「本籍地」と「現住所」のことを話す。
ニューヨーク研修でも一番先に語った。
それからスライドで簡単に4班の研修を紹介。
ニューヨーク研修で教えるのは主に、
ロピアが目指す「フォーマットづくり」であり、
そのための「ポジショニング」だ。
ウェグマンズのマンハッタン1号店では、
顧客満足と従業員満足の企業文化を学んだ。
ポジショニングは必ず「陳腐化」が起こる。
そのためには「エクスパンディング」が必須だ。
そのために組織で学ぶ。
いつでも、どこでも、
私の講演の最後は祈りだ。
そして「自ら、変われ!」
これが激励のメッセージである。
OICグループの目指すものは、
夢があって、しかも壮大だ。
それを理解する一助になったかと思う。
方針発表会のあとは、
場所を横浜パシフィコノースに移動。
雨は雪に変わっていた。
そして懇親会。
そのあとはニューヨーク研修に参加したメンバーが、
次々にやってきてくれた。
「楽しかった、面白かった、
勉強になった、また行きたい」
そんな声ばかり。
嬉しい限りだ。
私のライフワークは、
「知識商人」の養成である。
OICグループを見ていると、
それが実現していることを感じられる。
嬉しい限りだ。
相川博史さんと井上裕一さん(左)。
相川さんは東北・北海道営業本部長で、
㈱Firsto代表取締役社長。
井上さんは九州営業本部長。
恥ずかしがり屋(?)の田中悟さん。
南関東営業本部長に就任したばかり。
このエリアの営業本部長にぴったりの逸材だ。
大いに期待したい。
最後は㈱スーパーバリュー社長の内田貴之さん。
企業改革は好調だ。
「変わるものを変えられる勇気、
変わらぬものを受け入れる心の静けさ、
それらを見分ける英知」
ロピアに限らない。
日本にもアメリカにも、
ウクライナにも、
そして私自身にも、
この勇気と忍耐と英知は、
いつも求められている。
〈結城義晴〉
2 件のコメント
「ポジショニングは必ず陳腐化が起こる。そのためにはエクスパンディングが必須だ。」は痛感します。
その時は無敵に見えたものが、時が経つといつの間にか鮮度劣化していることは、自他ともによくある現象です。一瞬たりとも気を抜けない残酷な競争社会に住んでいることを実感します。
だからこそ、進化、進歩するのでしょうが。
ピーター・ドラッカーは、
エントロピーの法則と呼びます。
組織も事業も放置しておけば、
必ず陳腐化していきます。
ポジショニングも同じです。
だから自ら陳腐化せよ、とアドバイスします。