【#856】ビーフメンチカツ
ビーフメンチカツ
~揚物は安さと「ビーフ」が決め手~
昔から惣菜売場では
フライや唐揚げなどは
春と夏に売れて
冬は煮物や中華などと
言われています
しかし最近は
気候変動のせいか
冬なのに売場には
メーカーの冷凍原料の
揚げ物がずらり
揚物惣菜が花盛りの
最近の惣菜売場ですが
不思議とよく売れます
日本人の「揚げ物好き」が
季節感を無くしたようです
売れるのでメーカーが
さまざまな冷凍原料の
揚物惣菜を持って
商談にやってきます
本当に売れるの?
百発百中の商品を見抜く
眼力が要求されます
そのコツとなる「鍵」が
「ビーフ」の文字です
数ある揚物商品の中で
間違いなく大量に売れるのは
価格の安い「ビーフコロッケ」と
「ビーフメンチ」です
色々なメーカー品があり
値段も手ごろな量販価格
これに目を付けて
売りまくります
「ビーフ」と名が付けば
昔からの「肉屋さん」のイメージ
今の惣菜コロッケより
高級感を連想させる
人気商品です
食べたいのは
鶏肉より 豚肉より
牛肉の「ビーフ」なのです
値段の安い「ビーフ」なのです
「ビーフ」の揚物に注目です
★林廣美のワンポイント★
ビーフだからと言って、値段が高ければ売れません。食べたい肉は、鶏肉も良いけれど、それより豚肉、それよりも牛肉のほうが、高級、おいしいという意識が働くのかもしれません。これは理屈ではなく、昔からの感覚です。特に関西など西日本は、肉といえば牛肉というイメージが働きます。
今、惣菜売場を広げるブームが起きています。「ビーフ」イメージの揚物商品の売場を広げるのも売り方の一つです。まずはメーカー品で自信を付けてから、手づくりで自店自慢のロング人気の「ビーフメンチ」や「ビーフコロッケ」を開発してください。
●林先生の家庭料理教室●
いくら人気の「ビーフ」でも、食卓に揚物だけというのは味気ないものです。そんな時には惣菜で買い求めた「ビーフメンチ」をレンジで温めて器に盛り、洋風トマトソースをたっぷりかけると、立派な一品になります。トマトや玉ネギなど、野菜を炒めて食品メーカーの「ハッシュドビーフの素」を加えて、トロリと煮込んでルーをつくり、惣菜で買い求めた「ビーフメンチ」などにかけて仕上げます。
時間が無い時にはレトルトパックの「ハヤシライス」などを、加熱して使えば手間も時間もかかりません。
<By 林廣美>