【#858】春の「アサリご飯」
春の「アサリご飯」
~おいしい旬の味を演出する~
海の幸 晩春の味
海辺の「アサリ」の旬です
潮の香りのする
「アサリご飯」は初夏の味
炊き込みご飯は
女性客が最も好む商品です
旬の味の売り込みは
惣菜売場を注目させる
必須の品揃えです
アサリは剥き身の
冷凍原料の素を
使ってつくります
冷凍アサリは身が固いので
煮物ダシで1時間ほど
コトコト弱火で煮ると
柔らかくおいしくなります
残った煮汁で野菜を煮ます
アサリの味を含ませます
ご飯に混ぜる野菜の具材は
ニンジン千切り
ヒジキ
牛蒡ささがき
シイタケ薄切り など
炊いたご飯が熱いうちに
「麺つゆ」をかけまわして
ご飯に薄く下味を付けてから
トレーに盛り付けて
煮上げて野菜と
柔らかく煮たアサリを
盛り付けます
★林廣美のワンポイント★
「アサリご飯はつくるのが大変」という場合には、業務用の「アサリ炊き込みご飯の素」があります。これは炊き上げた熱いご飯に、混ぜ合わせるだけでつくれますが、安い価格で販売することは難しくなります。
年間で売れる旬の味の「炊き込みご飯」は「アサリご飯」「鯛めし」「竹の子ご飯」「キノコご飯」「栗ご飯」「鶏めし」などです。人手の関係で最近では炊き上がった白ご飯に混ぜ合わせる、業務用の「炊き込みご飯セット」の原料が出回っており使われていますが、できれば手づくりの味で売り込みたいものです。
●林先生の家庭料理教室●
晩御飯でいろいろなおかずを作るのは大変!という時につくっているのが、「混ぜご飯」です。スーパーの惣菜売場で「ひじきの煮物」を買い求めて置き、家で白ご飯を炊き上げたら、下味として「麺つゆ」を炊いたご飯に振りかけて混ぜ合わせ、薄味の味ご飯をつくります。これに買い求めていた「ひじきの煮物」を加えて混ぜ合わせてれば「ヒジキご飯」になります。これに「アサリ佃煮」を好みの分量をトッピングします。
「麺つゆ」は少なめにしておくことがおいしくつくるコツです。なぜなら惣菜の「ひじきの煮物」は味の濃いことが多いからです。
仕上げに絹さやなど緑の野菜をトッピングします。佃煮のアサリはアサリの身が柔らかく炊きあがっていることが多いので、炊き込みご飯風には最適です。
<By 林廣美>