Dodgersの翔平・由伸・朗希と日本の「老いたる発展途上国」

娘がロンドンに向けて旅立った。
ビジネス・ディベロップメント・マネジャー。
会社のロンドン営業所を開設する。
あちらに何年いるのかわからない。
頑張ってほしいと思う。
さて、
メジャーリーグベースボール。
ワイルドカードシリーズ。
ドジャース対レッズ第2戦。
先発山本由伸。
初回にエラーによる2失点。
しかし自責点0で6回3分の1を抑える。
堂々たる113球の勝利投手。
ドジャース2年目の今季は、
開幕から先発ローテーションを守って12勝。
リーグ2位の防御率2.49。
もちろん大谷翔平は、
大事な6回に勝ち越しのタイムリーヒット。
8対4とリードして迎えた最終回。
圧巻の11球で三者凡退に打ち取った。
由伸で始まり、
朗希で終わる。
ベッツと翔平が打つ。
理想的なゲーム運びで、
次のディビジョンシリーズに進んだ。
頼もしい。
まだまだ楽しめる。
私は1日中、横浜商人舎オフィス。
月刊商人舎10月号最後の原稿の執筆。
いつもの特集のまえがき。
今月はロサンゼルスに出張し、
第1回商人舎バイヤーセミナーをやった。
だから雑誌は山本恭広編集長と、
助っ人のジャーナリスト柴田正輝さんに任せて、
アンカーに努めた。
しかし特集のまえがきは書かねばならない。
表紙のCoverMessageと、
Message of Octoberは、
結城義晴が担当する。
表紙を完成させて、
あとわずか。
頑張ります。
さて日経大機小機、9月30日版。
「経済はジリ貧だ
もっと危機感を持て」
コラムニストは青天さん。
「このところの株高に惑わされそうだが、
冷静にデータを検証すると
日本経済はジリ貧が続いている」
大事な認識だ。
2000年以降の経済関連のデータを確認する。
国内総生産(GDP)の世界シェアは、
15%から4%に低下、
順位は世界2位から4位へ後退。
豊かさの指標とされる1人当たりGDPも、
10位台から30位台まで下落。
株価はこの期間で、ほぼ倍増。
しかし世界の時価総額のシェアは、
10%程度から5%程度へ下落。
国際会議では日本の発言は注目度が低下。
堺屋太一氏の1999年の警告。
「老いたる発展途上国」が、
現実味を帯びつつある。
堺屋さんは1998年7月、
経済企画庁長官に就任して、
この発言をした。
「臆病は慎重と言い換えられ、
旧習の踏襲が『粛々とことを進める』と美化された」
「青少年すら未来を暗く考え、
純心な夢と冒険心を失っているかにみえる」
「これがそのまま将来も続くとすればこの国は、
『老いたる発展途上国』になってしまうだろう」
21世紀を迎える直前の日本は、
こんな状況だった。
コラムニストは現在も、
同じような空気が生まれていると言う。
「かつて旺盛だった企業家精神はどこにいったのか」
「コーポレートガバナンス改革が、
政府の成長戦略と位置付けられ、
社外取締役も急増、
指名委員会・報酬委員会の設置が普及、
投資家との対話など取り組みが進んだ」
「だが全体として、
企業価値の向上につながっているとは
言いがたい」
「コーポレートガバナンス・コードの順守が目的化し、
形式的な体制整備にとどまる企業も多い」
「ジリ貧なのに緊張感が乏しい」
自民党総裁選挙には、
5人の候補者が名を挙げた。
フルスペックでの総裁選。
しかしどうにも冗長だ。
「ジリ貧なのに緊張感が乏しい」
コラムニスト。
「危機感をもって行動すべき時だ」
私もそう思う。
ただしチェーンストア産業は、
経済界全般のなかで、
活発だと思う。
昨日設立されたばかりの、
㈱ブルーゾーンホールディングスなど、
ポジティブな政策だ。
他のチェーンも積極的な戦略を競っている。
しかしもっともっと、
前向き・外向き・上向きで行きたい。
ドジャースの翔平・由伸・朗希のように。
それが日本を救うのだと思う。
〈結城義晴〉