簗和生農水大臣辞任と「国語と算数・数学」の教育

農林水産大臣が辞任した。
簗和生衆議院議員。
歴代の大臣の顔ぶれを見ると、
見識のある政治家が並ぶ。
総理大臣となった農水大臣もいる。
1985年と1988年の羽田孜、
1993年の宮澤喜一、
2005年の小泉純一郎。
1998年に就任した中川昭一さんのときに、
日本スーパーマーケット協会が生まれた。
清水信次さんが中川さんとの強いパイプを活かして、
農水省をバックに協会をつくった。
2008年の石破茂農水省のとき、
私は専門委員を務めた。
結構、大臣の方針が貫かれていて、
いい委員会だった。
2025年には小泉進次郎農水相となった。
しかしその後、農水大臣は冴えない。
そして今回の簗和生。
撤回しようのない発言を、
撤回しても、いかに弁解しても、
「説明責任」は果たせない。
自分が国土交通省に働きかけて、
気に食わない市や町の予算を減じていたとしたら、
発言を撤回しても減額分が増えるわけではない。
ならば「撤回」とは、
「なかったことにしよう」という意味だ。
「なかったことにします」と言っても、
覆水盆に返らず。
政治家としてあってはならない。
だから辞任は当然だと思う。
農林水産省には是非とも、
食品産業に貢献してもらわねばならない。
次の大臣と官僚、職員に期待しよう。
左が創業者、寺岡豊治さん。
凄い発明家。

いろいろな製品を発明した挙句、
「寺岡式敏感自動バネ秤」を開発。
それが今の寺岡精工の基礎となった。
右が二代目社長の寺岡武治さん。
二代目も凄いエネルギーを持った経営者だった。

「感謝 やろう 出来る
他で造れぬものをつくる」
この社訓が寺岡を発展させた。
部外者の私も、
この銅像の前に立つと、
自然に頭を下げたくなる。
寺岡精工のみなさんと打ち合わせ。
前から決まっていたプロジェクト。
今日はデザイナーに会った。
頭のいい人だった。
そして夕方には、
再び東京へ。
今日は行ったり来たり。
虎ノ門ヒルズ。
「いな吉(きち)」
凄い店。
カウンターの7席で、
おまかせの料理を楽しむ。
女将だけのワンオペの店。
料理がとてもいい。
そして清酒の品揃えが素晴らしい。
少しずつ清酒をいただいて、
会話も弾んだ。
AIの可能性から、
商品在庫の重要性、
マネジメントまで。
チェーンストアの本質を語り合った。
実にいい内容だった。
ありがとうございました。
さて、日経新聞「大機小機」
「AI時代へ早急な教育改革を」
コラムニストは癸亥(みずのとい)さん。
「AIが経済や社会を一変させよう」
同感だ。
新たな環境への入念な準備が必須となる。
だから今年1月号では、
「生成AIリテラシー」を特集した。

コラムニスト。
「怠ればAIはもちろん、
それを巧みに操る国への隷属を強いられる」
では、何を準備すべきなのか。
「AIが最強となった将棋や囲碁の世界と同様、
AIを上手に使いこなせるかどうかが核心となる。
辞書や事典的な知識だけでは無意味である」
それは認識されている。
「もちろん必要最低限の知識は重要だが、
それ以上に求められるのは
AIに正しく質問し、その回答に対して
突っ込む能力である」
「AIに的確に命令する能力でもある」
何を問うか、どう問うか。
コラムニストは日本の教育の問題にする。
多分、大学の先生なのだろう。
「クイズ脳的な大学入試対策として、
不必要な知識まで無理やり詰め込むのは
時間の無駄だけではない。
AI時代に必要な教育を阻害している」
では、何を改革すべきか。
まずは大学。
「大学は『上がり』ではなく、
専門的かつ多様な知識と能力を育む場である」
「勉強しなければ、国内では通用しても、
グローバルには落ちこぼれる」
「大学も、勉強しない学生を
卒業させるべきではない」
当たり前のことだが、
それを言わなければならないところが、
情けない。
「教員の量と質も重要だ。
十分な給与を払い、優秀な教員を多数集め、
学生と活発に議論することがポイントとなる」
「大学生ともなれば、特定の分野で
教員以上の能力を発揮して当然であり、
教員もまた切磋琢磨の中に入る」
社会人大学院はそれだ。
次に、
義務教育と高等学校の教育。
「絶対的に必要なのは、
国語と算数・数学である」
大、大、大賛成。
「それをベースに論理能力を育めばいい」
「社会や理科などは、
社会人としての基礎知識の習得と、
好奇心を育てる機会と位置づけられる」
「教育が完結するには
10年単位の時間を要する。
それだけに教育の改革は焦眉の急である」
これこそ、知識商人のリテラシーである。
それが生成AIとの向き合い方となる。
〈結城義晴〉



































