商人舎8月号の「損得より先に命を守ろう」と「社長の約束」

Everybody! Good Monday!!
[2026vol㉜]
2026年第33週。
8月第2週。
明日の8月11日が山の日。
なぜ8月の11日なのか。
それほど強い根拠はない。
その後、木曜日の8月13日から、
日曜日の16日までが「旧盆」、
あるいは「八月盆」と呼ばれる。
母も父も逝った。
伯父も伯母も永眠した。
同年の従弟も、
その弟の従弟も早くに亡くなった。
福岡・早良の小笠木に帰ると、
まだ同年輩の親類はいるが、
どんどん少なくなっている。
父母、伯父、伯母の魂に手を合わせる。
祖父や曽祖父のことも考える。
それがお盆だ。
祖父は結城家の長だった。
そして日露戦争に従軍した。
その後、次男に家を任せて、
中国の満州・旅順に移住した。
志をもって、事業を興した。
成功して弟たちを呼び寄せ、
手広く事業をやっていた。
しかし敗戦とともに、
すべてを失って、
福岡に戻ってきた。
そんなことも考える。
自然に合掌。
巻頭の[Message of August]
損得より先に命を守ろう。
令和8年熊本地震――。
心からお見舞い申し上げる。
亡くなられた方々のご冥福を祈りたい。
今回の地震では、
「イオンモール熊本」で爆発事故が起きた。
イオンの吉田昭夫社長は記者会見した。
「尊い命が失われた事態を招き、
大変重く受け止めています。
慚愧(ざんき)の念に堪えません」
すぐに現地・熊本へ飛んで、
遺族や関係者にお詫びし、丁寧に説明した。
その姿勢や印象はとても良かった。
社長は会社を熟知していなければならぬ。
吉田社長はモールのことを、
ごくごく細かいことまで知っていた。
それが会見での誠実さに反映された。
話しぶりも丁寧で、冷静で、
気持ちがこもっていた。
震度6強の地震が起こったときには、
イオンモールには3000人の顧客が入館していた。
テナントを含めた全従業員約1500人も働いていた。
地震発生から30分後には、
従業員はマニュアル通りに顧客を誘導して、
一時避難は完了した。
しかし予期できないことが起こった。
午後5時50分ごろ、
施設2階で爆発が起こった。
建物の外の駐車場の横に、
LPガスのタンクが設置され、
このタンクから店内へガスを送る。
その供給経路の途中で、
パイプラインからガスが漏れ、
それが何らかの原因で爆発したようだ。
ガスタンクに対しても、
今年は二度、点検がなされていた。
しかし不慮の爆発が発生した。
避難のマニュアルには、
「避難後、施設内に戻らないこと」と、
定められている。
しかしテナントの雑貨店では、
売上金を金庫に移すため、
会社側から館内に戻るよう指示が出された。
亡くなったのは責任感の強い人だった。
だから上司の指示に従って戻ってしまった。
そして尊い命が失われた。
「避難完了後には戻らない」
これは今後、全国のすべての店舗で、
さらにさらに徹底されねばならない。
損得より先に善悪を考えよう。
いやその前に、損得より先に命を考えよ。
目先の金や会社の指示より、命は大切だ。
吉田社長は語った。
「人命救助を最優先した上で、
消防と情報共有し原因究明に最善の努力をしたい」
まだまだ地震はおさまらない。
今後も予断は許されない。
救助から救済へと長い道のりが待っている。
それでも損得より先に命を守ろう。
尊い命に代わるものはなにもない。
私たちの仕事は命を守ることでありたい。
〈結城義晴〉

心からお見舞いしたい。
私たちの仕事は、
命を守ることだ。
今月の特集は、
社長の約束
新店舗にかけるトップマネジメントの戦略と決意
[Cover Message]
新店や既存店改装が成功しても失敗しても、その責任は店長にはない。商品部にも店舗開発担当にも責任はない。トップマネジメント、あるいは代表取締役、社長の責任である。
彼らの「仕事」は成果をあげることであり、彼らが出店の最終意思決定をする立場にあるからだ。
本特集は最新の5店舗を、社長の戦略視点や決意表明とともに掲載する。その発言は例外なく、「社長の責任」を示すものであり、社内、社外、そして社会と顧客に向けた「社長の約束」である。
大髙耕一路㈱ヨークベニマル社長

平田炎㈱イオンフードスタイル社長

三浦弘イオンビッグ㈱社長

出口直樹㈱STリテール社長

折本文孝㈱カスミ社長

私から見れば若い社長ばかりだ。
その社長たちが新店開業で、
記者会見した。
その一言ひとことがとても良かった。
普通ならば新店の紹介で終わるところを、
社長の「戦略」と「決意」を中心に、
特集にした。
「決意」は「約束」である。
幹部や従業員との約束。
顧客との約束。
地域との約束。
取引先との約束。
そして株主との約束。
それが「社長の約束」である。
5人のトップのみなさんには、
ちょっと申し訳ない気もする。
強引に「約束」にしてしまった。
しかしこの経営者のみなさんは、
いずれもその約束を果たして、
成果をあげてくれるに違いない。
ピーター・ドラッカー。
『経営者の条件』
原題は「The Effective Executive」

まえがきのあとの本編、
最初の一文は印象的だ。
「エグゼクティブ、すなわち、
物事を成すべき地位にある者の仕事は、
成果をあげることである」
「エグゼクティブなる者は、常に、
成すべきことを成すことを期待されている。
すなわち、成果をあげることを
期待されている」
ここからがいかにもドラッカーらしい。
「それにもかかわらず、
物事を成すべき地位にある者のうち、
大きな成果をあげる者は極めて少ない」
「彼らには、高度の知力は当然にある。
想像力も潤沢である。知識水準も高い。
しかし、知力や想像力や知識と、
成果をあげることとの間には、
ほとんど関係はない」
いいなあ。
これがドラッカーだ。
「ほとんど関係ない」
結論づける。
「知的な能力は、体系的な作業を通じてのみ、
成果に結びつくものである」
体系的な作業の結果が、
「店舗」である。
だからこの特集は、
「社長」の成果をあげる「能力」と、
体系的な作業の結果としての「店」を、
両サイドから取り上げた。
この8月号にはもう一つ、
重要なパネルディスカッションがある。
それは明日のブログで。
では、みなさん、今週のお盆商戦も、
命を守ろう、成果をあげよう。
Good Monday!
〈結城義晴〉



































