江島祥仁さんを囲む会とコンビニ業態の「前年割れ」

急に暖かくなった。
1日中、ゆっくりした。
JA佐賀が経営する「佐賀牛」のレストラン。
江島祥仁さんを囲む会。
㈱伊藤園元副会長。
江島さんが佐賀県出身なので、
馴染みの店だという。
はじめからおわりまで、
佐賀尽くしの料理。
大いに堪能した。
蒸している間に記念写真。
奥が江島さんと私。
手前は松井康彦さんと亀谷しづえさん。
白と赤のワインはソムリエと江島さんが、
入念に相談して選んでくれた。
赤ワインはニュージーランドのBALD HILLS。
大いに気に行った。
伊藤園がアドバイザー契約した、
大谷翔平選手の話題は、
留まることがないほど。
さらに江島さんが営業で苦労された話、
面白いうえに勉強になった。
伊藤園の若い人たち、
メーカーの営業の人たちに、
教えたい内容ばかりだった。
チェーンストア草創期の経営者のこと、
最近の小売業界のM&Aの情勢、
アメリカやヨーロッパのこと。
午後6時に集まって、
9時半過ぎまで盛り上がった。
とくにチェーンストアの歴代経営者のことは、
いまや話が合う人が少なくなった。
その意味でも江島さんは貴重な人だ。
しかも江島さんは聞き上手なので、
ついつい松井さんも亀谷さんも、
もちろん私も話が止まらない。
実に楽しいひとときだった。
ありがとうございました。
また、お付き合いください。
お願いします。
さて商人舎流通SuperNews。
2月コンビニ統計|
売上高8875億円・全店0.7%減/2カ月ぶりのマイナス
日本フランチャイズチェーン協会の発表。
2月のコンビニエンスストア統計。
いまや調査対象企業は7社。
典型的な寡占業界。
(株)セイコーマート、(株)セブン‐イレブン・ジャパン、
(株)ファミリーマート、(株)ポプラ、ミニストップ(株)、
山崎製パン(株)デイリーヤマザキ事業統括本部、
そして株)ローソン。
さらにセブン-イレブンとファミリーマート、
ローソンは鼎占状態。
2月の全店売上高は8874億6200万円。
これが前年同月比0.7%減。
2カ月ぶりのマイナス。
昨年12月は前年同月比1.0%減で、
これは37カ月ぶりのマイナスだった。
日本のコンビニ業態そのものが、
店舗の飽和状態となり、
成熟期というか衰退期に入った。
2月の客数は12億0730万人で1.6%減、
客単価は735.1円で0.9%増。
客数が減り、
客単価の微増で、
加盟店の収入を確保している。
7社の総店舗数は5万5850店。
これは前年から193店舗増、
0.3%の増加だった。
既存店売上高は1.0%減。
これも2カ月ぶりのマイナス。
客数は11億4982万人で2.2%減、
客単価は741.2円で1.3%増。
2月は前年が閏年だった。
それが売上高が前年を下回る結果につながった。
その閏年の影響を除くと、
売上高は前年を上回っている。
気温の低下によって麺類、カウンターコーヒー、
そしてホット飲料が好調だった。
商品構成比は日配食品35.8%(1.7%減)、
加工食品27.5%(1.0%増)、
非食品31.5%(2.2%減)、
サービス5.2%(1.8%増)。
セブン-イレブンをはじめとして、
コンビニ業態には「割高感」がある。
イオンの「まいばすけっと」が、
その弱点を突いている。
トライアルの「トライアル・ゴー」なども、
コンビニをターゲットにして、
成長しそうだ。
かといってコンビニ店舗が、
ディスカウント攻勢に出てはいけない。
業態の特性を失ってしまう。
あくまでも利便性を追究し、
より良い商品とサービスを、
刷新し続けねばならない。
まだまだコンビニ業態が提供するものが、
残されている。
「顧客の立場」に立って考えよ。
鈴木敏文さんならば、
それを強調するだろう。
「強みを活かせ」
ピーター・ドラッカーは、
そう教授するだろう。
前年マイナス傾向が顔を出す時には、
原点に戻るのがいい。
〈結城義晴〉
4 件のコメント
最近何となくコンビニに行く機会が減ったような気がしています。
家計にはその方が間違い無く良いので妻からしてみたら良いのかもしれません。
以前にくらべほしい物が無いような気がするので行かなくなっのではないかなと感じます。
ほしい物が、ほしい価格、これが大事ですね。
またコンビニにしかない商品作りをしていけるところが残りそうです。
田邊さん、欲しいものが、欲しい価格、欲しい業態ですね。
業態にはそれぞれに社会的機能があります。
コンビニ業態の機能が薄れてきています。
その理由は飽和でしょうか。
CVS業態最強時代を見続けてきた世代なので、時代の変わり目を感じます。ただ、狭い土地に密集して住んでいる日本ならではの特性を考えると、まだまだポテンシャルはあるようにも思います。特にサービス系、エンタメ系には可能性を感じます。
吉本さん、同感です。
コンビニ業態の新しい機能を考えねばならないでしょう。
アメリカのコンビニエンスストアは、
かつてそれを喪失してしまいました。
だからセブン-イレブンもローソンも、サークルケイも、
一度倒産の憂き目にあいました。