小売サービス業のためのナレッジサイト

ロピア取手店がオープン。

商人舎流通SuperNews。
ロピアnews｜
4/8｢ロピア取手店｣オープン/フォレストモール取手の核店舗

朝5時に起きて、出かけた。
近隣型NSC｢フォレストモール｣

ドラッグストアはサンドラッグ、
ワンプライスショップはセリア、
リユースショップのハードオフ・ホビーオフ、
それに歯科医院など全7テナントが出店。

駐車場は共用で236台分を備える。

ロピアの郊外型店舗としては、
駐車場が少し狭い。

8時に到着したらもう、
顧客が行列をつくっている。

核店舗がロピア。
朝9時の開店を待ち構えて並ぶ。

到着するとすぐに福島道夫さんと話した。
もうほとんど準備は終わっている。
私たちのために｢賄い｣を出してくれた。

ステーキ用牛肉が入った中辛カレー。
牛肉そぼろのサラダ。
漬物とデザート。

食事の前にオロナミンCとヤクルト。

一気にコップにいれて混ぜて飲む。
すると元気が出る。
｢オロヤク｣。

新店開業のたびに福島さんが、
150人前ほどを手料理で食べさせてくれる。

開店日はみんな忙しい。
あっという間に夕方になってしまう。

だから朝はお腹いっぱい、
おいしいものを食べる。

それが福島イズム。

私たちも取材に行くと、
お相伴に預かる。

農産部門の八百物屋あづま。

この什器には新しい仕掛けがある。
補充をするときに、
顧客の買物の邪魔にならない装置。

緑の暖簾を多めに配して、
和風のイメージを強化。

商品はいつものように、
同じ商品ならより安く。
新玉ねぎは大入りが399円。

惣菜部門は｢ロピア･デリ｣

デザートもロピアオリジナル。
取手店では独自アイテムがさらに増えた。

水産部門は日本橋魚萬。

肉屋出身のロピアだが、
惣菜と鮮魚はぐんぐん実力アップしている。

八百物屋あづまも、
ロピア・デリも日本橋魚萬も、
積極的な試食を展開する。

精肉部門は｢肉のロピア｣

生鮮と惣菜部門は店舗の右翼に配置し、
日配、グロサリー、冷凍食品を左翼にレイアウトする。

その境目にスペースを設けて、
試食を大展開する。

とくにオープン日はこれでもかと食べてもらう。
ロピアのおいしさを知ってもらうことが目的だ。

壁面にはデザイン室の手描きによる、
イラストが描かれる。

和風調味料など和食のアイル。
床には石畳風のシールを張って、
特別の空間をつくった。

この和風加工品のアイルにも、
顧客が入っている。
成果が見えた。

味噌売場は専門店の売り方を真似た。

ゴンドラの中断に味噌桶を配置した。

グロサリーはゴンドラエンドと、
アイル内の売場に面陳列を多用した。

マヨネーズもキユーピーの2アイテム。
右がナショナルブランド、
左の大容量がロピアブランドの留め型。

コメの売場でも面をつくった。

小型の横浜羽沢店の実験が、
昭島店で発展し、
この取手店で全面展開となった。

福島さんは言う。
｢これだけ競争の激しいエリアに出たのだから、
ほかの店と同じ売り方では面白くない」

床にははちみつが流れ出たシールを施した。
面白いし、顧客の目を引く。

島陳列のミックスナッツ。
子会社のユーラスが開発した。

汽車の模型もいつものように、
グロサリー売場の中央に配置された。 

レジの隣のスペースで、
イートインとテイクアウトのショップを展開。
ピザとカレーレストラン、豚バラキャベツ焼き。
新店ではいつも新しい試みをする。

惣菜部門の若いスタッフたち。

デザイン室の佐々木さん。
現在、八面六臂の活躍だ。

そして福島さん。
アイデアの塊。

アーベル賞受賞の柏原正樹教授が学んだ、
｢佐藤スクール｣の言葉。

｢朝起きたときに、
きょうも一日数学をやるぞと
思っているようでは、
とても、ものにならない」

｢数学を考えながらいつの間にか眠り、
目覚めたときにはすでに数学の世界に
入っていないといけない」

福島さんがそれだ。
そこからイノベーションが生まれる。

そして福島さんのこの姿勢が、
ロピア全体の部長やチーフたちに伝染している。

売場を歩くたびに彼らから声を掛けられる。

眼をキラキラさせながら、
自分たちの新しい挑戦を語る。

｢何でもやらせてくれる会社なんです」

店に表れた新しい挑戦とともに、
若いチーフたちの意欲が、
今のロピアの勢いをつくっている。

このあと、激しい競争を見て回った。
タイヨーのビッグハウス、
ヤオコーとヨークベニマル。
ジャパンミートと西友、
そしてカスミ。

発見ばかりだったが、
それは明日のブログに続く。

〈結城義晴〉